ハートヤイ郡 (Amphoe Hat Yai)
ソンクラー県の県庁所在地であるムアンソンクラー郡よりも人口、経済力の面で上回っており、同県の県庁所在地と勘違いされることが多い. 県庁所在地よりも規模の大きい郡はタイ国内において他に例を見ない.
旧称はコークサメットチュン村であるが、客家人のクン・ニパットチーンナコーン(謝枢泗)が1924年に開通した鉄道駅へハートヤイと名付けたことにより、この名称が定着し、後に政府もこれに改称した.
「ハートヤイ」とは「ハート(浜)」+「ヤイ(大きな)」と説明されることが多いが、郡自体は内陸部にあり、タイ最大の湖であるソンクラー湖に面してはいるものの、海に接していない. このことから、「ハート」は「浜」ではなく、「マハート (มะหาด)」という語を南タイ語風に省略して発音したものとする説が有力視されている. 「マハート」とはクワ科の植物、ラクチパンノキ のことである.
日本人の間で使われる「ハジャイ」という呼び方は、IPAでいう /j/ と /ʒ/ の区別をしない現地人の発音に基づくものである.